すききらい。
人をいきなり嫌いになることがある。
それは本当にいきなりで、前触れがなくて、「あ、無理だ。」と一瞬でその人との関係をやめたくなってしまう。きっと嫌いになられたほうは本当に迷惑だろうし、たぶん心当たりもない、ほんとうに迷惑。
今まで何回か人を大嫌いになったことがあるけど、男の子でも、女の子でも、共通項はそれまで本当に大好き「だった」ということ。
多分、私の大好きはほとんど尊敬で出来ているんだと思う。
尊敬で、憧れで、その人と一緒にいればなんだってできるような気がするし、その人になれるような気がする。
だから、たった一つのがっかりが許せない。
ドラマ「カルテット」で吉岡里帆さんが言ったセリフ「ひっくり返るでしょ!大好き、大好き、大好き、殺したい!って」あぁ、そうだなぁと思ってずっと覚えている。
多分、その人に嫌われるのが怖いのかもしれない。
「人から嫌われる前に嫌いになった僕でした」っていう歌詞の曲はなんだったっけ。
人から嫌われたりしたくない。
そりゃ全人類から好かれようなんて思ってないけれど、せめて私が好きな人には好きでいてほしい。でも結局自分が嫌いになったら相手も嫌いになるのは当たり前のことで。
でも、今まで嫌いになった人たちは、私のこと嫌いにならなかった。ずっと待っててくれてた。
すごいなぁ。私だったら嫌われたら2度と好きになれない。尊敬だ。
だから、大好きだし、だから大嫌いになる。どうどうめぐり。
その人は私の特別だから、私もその人の特別でありたいと思う。
そんなメンヘラみたいな女私は嫌いだな。
自分のこと嫌いだな。
♪WOODEN DOLL/米津玄師